大分・別府で家づくりで土地探しから行っている方で、利便性を優先した土地を選ぼうとすると、周辺環境等で庭のスペース確保が難しいというお話を伺うことがあります。憧れの一軒家を建てるのであれば、こだわりは沢山詰め込みたいですよね。アパート・マンション暮らしで新居には庭がほしいと思う方も多いと思います。
ただ実際に土地を探すと土地代との兼ね合いもあり、なかなか理想の土地を見つけるのは困難です。特に大分・別府の市街地では通りに面して、庭が外から見えるのは嫌だと感じる方もいらっしゃいます。そういった家づくりをする際に『中庭』を取り込んだプランをご提案することがあります。
建物が密集している場所などでも中庭であれば、周囲からの視線を気にすることなく、プライベートな屋外空間を確保することができます。
■目 次
事例① 玄関アプローチを兼ねた中庭
事例② 駐車場としても使える多機能な中庭
事例③『中庭を囲む回廊の家』
事例④『中庭を囲む家』
ここでは、これまでご提案してきた事例をご紹介していきます。
事例① 玄関アプローチを兼ねた中庭
こちらは、弊社おなじみの幸モデルです。40坪の敷地に2世帯住宅(※駐車場1台付)を建てるという非常に厳しい条件の中で、採光と通風、そしてプライベートな屋外空間を設けるために中庭を囲む形で建物を計画しました。
元々あった自宅を解体して建替えたという事もあり、以前の中庭が無かった時と現在の中庭がある住まいとの違いをかなり感じています。
以前は家全体が暗く、日中でも照明をつけないと生活できませんでした。南側に庭がありましたが、隣家が近接しているため、外を見ながら過ごすことはほぼありませんでした。
現在は全く逆で、庭でBBQをしたり、季節のいい日は中庭側の窓を全開にして、ゆったりと外を眺めながら過ごすことが多々あります。
更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
⇒ 施工事例:『Neue -ノイエ- 2世帯で暮らす中庭のある家』
事例② 駐車場としても使える多機能な中庭
こちらのお住まいも幸モデルと同様に40坪という限られた面積の中でピアノホールのある一戸建てを建てるという計画です。
しかも敷地の他に駐車スペースを確保できないため、限られた敷地の中で最低2台分できれば3台分の駐車スペースを確保しなければなりませんでした。そこでご提案させて頂いたのは駐車スペースと中庭を隣接して設けることで駐車スペースとしても中庭としても活用するという方法です。
家の中心に中庭を設けることでお家全体の採光と通風の確保もできました。
そして最大のメリットは、中庭なのであまり視線を気にすることなく過ごせるところです。住宅が密集しているような地域にはおススメです。
更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
⇒ 施工事例:『音楽を愛でるコートハウス』
事例③『中庭を囲む回廊の家』
こちらの事例は市街地の非常に住宅が密集した地域で、周囲からの視線を気にせず、お庭でBBQをしたり、お子様を遊ばせたりされたいというご要望にお応えし、ご提案させて頂きました。
特徴的なのは建物で完全に中庭を囲んでおり、そして客間へ入るための来客用の入り口が玄関とは別に設けてあるという点です。こちらのプランの場合は中庭はほぼプライベートな空間として屋内の延長として利用できます。
事例④『中庭を囲む家』
こちらの事例も住宅密集地において、プライベート性の高い中庭を設け、それを囲むようにリビング、客間、ダイニングキッチンで囲む計画としてものです。玄関土間を通り抜けるとそのまま中庭まで動線が繋がっているのも特徴の一つです。
中庭を取り入れる際の注意点
最後に、中庭を取り入れたプランを考える際、いくつかの注意が必要となります。
・1階部分の面積が広くなってしまうため、収納空間は出来るだけ1階に設けて余剰スペースができないようにする。
・中庭側はできるだけ開口を広く設け、その分他の外壁面の窓は少なくする。
・中庭に面して設ける窓は出来るだけ1枚当たりのガラスが大きなものを使う。
・外壁面積が増えるため、コスト増に注意が必要。
・構造計画には注意が必要。
以上となります。
中庭を確保するには、しっかりと設計担当と話し合うことが重要です。話を詰めていくには時間は掛かりますが、一生に一度の家づくりなので、妥協せず満足の出来る/後悔しない家づくりを進めていきましょう。
これから家づくりをお考えの方は、是非ご参考にしていただけるとありがたいです。
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設計 幸 康史
YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。
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