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家づくりのこと

あると意外と便利!広い土間空間

お住いづくりを考え始めると一度は耳にする「土間空間」、なんとなく憧れますが、実際に作ると使い勝手はどうなの?冬は寒くないの?以外とよくわらないという方も多くはないはぜです。今日はそんな土間空間のメリット、デメリット、活用方法などについてお話させていただきたいと思います。

◯土間の床素材について

土間空間の床の素材については大まかにわけると下記の4種類です。

・モルタル塗り

下地のコンクリートにモルタルを塗って仕上げたものです。炭や色粉を混ぜて着色することも可能です。コスト的にはかなり抑えることが出来ますが、汚れがつきやすい、乾燥収縮によりひび割れが入るなどのデメリットもあります。収納やプライベートスペースなど、他人に見られることが少ない場合にはこれでも全く問題ないです。

・豆砂利洗い出し

モルタルの中に小さな石を入れたものを塗り、最終的に表面を水洗いして仕上げたものです。モルタル塗りと比較するとコストがかかりますが、汚れが目立ちづらく、落ち着いた印象になります。デメリットとしてはこちらも乾燥収縮によりひび割れが入ります。

・磁器タイル貼り

一般的によく使われる仕上げ方法です。汚れもつきづらく、お掃除もし易いです。選ばれるタイルの形状や質感にもよりますが、広い面積になると少し単調で物足りない印象になることがあります。見た目とコスト、メンテナンス性のバランスが最も良い素材と言えるかもしれません。

・石貼り

 

文字通り、天然の石を貼った仕上げです。最近は大谷石が人気があります。非常に重厚感があって空間の印象を引き締めてくれますが、ものよっては日々の生活の中で割れてしまうことがあります。そしてコスト的には最も高いです。玄関や応接室など、家族以外の人に見られる場所にはおススメです。

以上です。他にも三和土仕上げや屋外用のシートを貼る場合などもありますが上記の4つと比較すると使われる頻度は少ないです。それぞれの素材に様々な特性やメリット、デメリットがありますが、大切なのは作る土間空間の用途に合わせて適切な素材を選ぶことです。

◯土間空間のメリット

・DIYや趣味室、ガレージなど多目的に使用ができる。
・アウトドア用品を使用することができる。
・園芸やアウトドアなどの、趣味の道具置き場になる。
・野菜などの保管場所になる。
・届いた宅配荷物などの、一時置き場になる。

◯土間空間のデメリット

・土間の広さを確保するために、室内の居住スペースが減ってしまう。
・土足で歩く場所のため、床が雨で濡れたり、湿気が残りやすい。
・目的をしっかり検討しないと、無駄なスペースになってしまう。
・土間の広さや素材の選び方によっては、費用が高くかかる場合もある。

◯土間のあるお住まいの事例5選

・応接室を兼ねた広い玄関土間

玄関土間を5帖程の広さを確保し、ご主人の趣味である自転車と釣り道具置場を設け、応接のためのスペースとしても利用できるようにしました。リビングに併設されており、間仕切りに壁ではなく障子を設けていることにより、普段は開け放しにして、リビングと一体の土間空間として使用し、来客があった際にのみ仕切って応接室として使用することができます。こちらの床素材は玄関も兼ねているということもあり、大谷石貼りです。

・マンションでもあると便利!広い玄関土間

マンションをリノベーションした事例です。通常だと居室を広く確保するためにどうしても小さくしがちな土間空間をあえて広く取りました。自転車置き場や趣味の道具置場として利用できます。床の素材はモルタルに墨を混ぜた「墨モルタル」を塗りました。

・屋外にも出入りできる書斎を兼ねた土間個空間

お庭に面した土間の書斎空間です。アウトドアが趣味のご主人のご要望で、屋外へも直接出入りができるように計画しております。また、リビングに併設されているため、リビングの延長空間としても利用可能です。用途としては書斎ですが、収納スペースをしっかりと確保するために、壁面収納も設けております。床の素材はモルタル塗りです。

・趣味室に、ガレージに、多目的に使える土間空間

シャッター付の土間空間です。内部にロフトも設けております。車2台分が駐車できるスペースを確保しているため、様々なものを置くことができ、また趣味室としても多用途に使用することが可能です。更にロフト部分を活用すると非常に充実した空間にすることができます。こちらの床は駐車スペースとして利用すことを考慮して、土間コンクリートをそのまま仕上げにしております。

・薪ストーブのある土間リビング

こちらのお住まいは少し特徴的です。玄関を入ると広い土間空間が迎えてくれます。ここがリビングです。お庭に開いた大きな窓もあり、薪ストーブもあります。階段を6段程上がるとダイニングキッチンがあります。お家全体は間仕切りのほとんどない1ルームになっており、どのお部屋からもこの土間リビングを見ることができます。床仕上げはモルタル塗りです。

◯まとめ

土間空間はガレージや趣味室、リビングなど様々な用途で作ることが可能です。しかし当然ながら、通常の居室の面積は少なくなってしまうため、しっかりとした事前計画、プランニングが必要です。なんとなくで作っても結局は使用頻度の少ないデッドスペースとなってしまいます。また、土間の床材料を選び方によってはコストを抑えることも可能なので、利用目的やプランに応じて適切に選択することが重要です。これからお住まいづくりをお考えの方は是非ご一考ください。

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設計 幸 康史

YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。

趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。

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