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ベネッセアートサイト 直島

本日は直島についてのご紹介です。岡山駅から電車で40分、宇野港からフェリーで20分で直島に着きます。

そこではまず出迎えてくれるのは妹島和世西沢立衛SANAA設計の『海の駅 なおしま』。細い鉄骨の丸柱と薄い屋根によって構成された建物は非常に軽快で、透明感のあるデザインです。そして隣接した広場には草間彌生さんの『赤かぼちゃ』ちなみに少し離れた砂浜の桟橋にはあの有名な『南瓜』もあります。

  

ベネッセアートサイトの中でこの直島はもっとも規模が大きく、有名建築家によるアートとの融合作品や美術館、ホテルなどが多数あります。特に安藤忠雄氏の設計によるものが非常に多いです。

『地中美術館』 設計:安藤忠雄

コンクリート打放しの建物のそのほとんどが地中に埋まり、自然と一体化した建物で非常に施工精度も高く見応えのある建物です。

建物の全貌が周囲からほとんど見えませんが、屋内へのアプローチの所々にあるコンクリート造の壁やゲート、スロープが周囲の自然と非常に対比的で逆に美しくも感じます。内部は撮影禁止のため、写真はありませんが、自然光を取り込んだ展示空間や空を切り取ったインスタレーションアートも非常に良かったです。

『李禹煥美術館』 設計:安藤忠雄

『Benesse House ミュージアム』 設計:安藤忠雄

「美術館に泊まる」をコンセプトにしたホテルで、宿泊室内やホールなどいたるところにアート作品が展示されており、それらを鑑賞しながらゆったりと滞在できるホテルです。客室からの瀬戸内海の眺めも非常に素晴らしいです。

 

『Benesse House パーク』 設計:安藤忠雄

砂浜に面して作られており、夏に来ると海でのアクティビティも楽しめそうなホテルです。ここには現代美術作家:杉本博司のギャラリー『時の回廊』が併設されております。

『杉本博司 時の回廊』

『ANDO MUSEUM』 設計:安藤忠雄

安藤忠雄の活動や直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型を展示した『ANDO MUSEUM』という展示施設まであります。

築約100年の木造民家の内部にコンクリート打放の展示室を設けており、木造の構造体の中にコンクリートの構造体があるというちょっと不思議な空間構成になってます。

 

この他にも三分一博志設計のThe Naoshima Plan「住」、や、杉本博司設計の護王神社家プロジェクトの作品などが多数点在しており、全てを見るには1日では足りないくらいです。

アート作品ではありませんが、三分一博志設計の『直島ホール』自然の通風や採光を如何に活用するかにフォーカスして設計されたおもしろい建物です。直島に来られた際は是非こちらも見られると良いかと思います。

詳しくはこちらをご覧ください。⇒ ベネッセアートサイト 直島

明日は『豊島』についてご紹介させて頂きます。

設計 幸 康史

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