先日に引き続き、『中庭』を活かしたお住まいづくりについてお話させて頂きます。本日、ご紹介させて頂きます事例については残念ながら実現にもご成約にも至らなかったものです。ただ、非常に中庭をうまく暮らしの中に取り入れることが出来たプランなので、ご紹介させていだきます。なお、中庭を取り入れる際にの注意点についてもお話させて頂きますのでよろしくお願い致します。

 

事例③『中庭を囲む回廊の家』

こちらの事例は市街地の非常に住宅が密集した地域で、周囲からの視線を気にせず、お庭でBBQをしたり、お子様を遊ばせたりされたいというご要望にお応えし、ご提案させて頂きました。

特徴的なのは建物で完全に中庭を囲んでおり、そして客間へ入るための来客用の入り口が玄関とは別に設けてあるという点です。こちらのプランの場合は中庭はほぼプライベートな空間として屋内の延長として利用できます。

 

事例４『中庭を囲む家』

こちらの事例も住宅密集地において、プライベート性の高い中庭を設け、それを囲むようにリビング、客間、ダイニングキッチンで囲む計画としてものです。玄関土間を通り抜けるとそのまま中庭まで動線が繋がっているのも特徴の一つです。

以上です。ちなみに中庭を取り入れたプランを考える際には以下の点に注意が必要です。

・１階部分の面積が広くなってしまうため、収納空間は出来るだけ1階に設けて余剰スペースができないようにする。

・中庭側はできるだけ開口を広く設け、その分他の外壁面の窓は少なくする。

・中庭に面して設ける窓は出来るだけ１枚当たりのガラスが大きなものを使う。

・外壁面積が増えるため、コスト増に注意が必要。

・構造計画には注意が必要。

以上です。これから住まいづくりをお考えの方は、是非ご参考にしていただけるとありがたいです。

 

設計　幸　康史

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