以前は住宅展示場を回り、分厚いカタログをめくることから始まった家づくりですが、今やその役割の多くをスマートフォンが担うようになりました。しかし、情報が簡単に手に入るようになった一方で、どこか「迷子」になってしまっているお客様が増えているようにも感じます。
1.便利が生み出す弊害
現代の家づくりにおいて、主要な情報源となっているのがInstagramやPinterestといったSNSです。
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こうしたハッシュタグを検索すれば、おしゃれなインテリア、洗練された間取り、家事動線を極めた収納術など、魅力的な写真や動画が無数に流れてきます。これから家を建てようとする方にとって、すごく簡単に情報が取れるようになりました。
しかし、ここに一つの大きな罠が潜んでいます。
それがAIによるレコメンド機能です。
普段、何気なく「素敵だな」と思って数秒間手を止めた写真
あるいは「いいね」を押した投稿。
ですがSNSを分析するAIは、その行動をすべて学習しています。
そして、スマートフォンの画面を、持ち主が好むであろう
「似たようなテイストの画像」だけで埋め尽くしていきます。
モダンなデザインが好きな人の画面には、
より洗練されたモダンな家だけが表示されるようになります。
ナチュラルな雰囲気が好きな人には、
温かみのある木目の写真ばかりが届きます。
これが、AIが作り出すフィルター・バブルです。
自分の意志で探しているつもりでも、実はAIによって特定の価値観やデザインの枠組みの中に綺麗に誘導され、その中で思考が固まってしまっています。
こういった時代だからこそ、本当に必要な物、欲しい物を見極める目が重要になってきます。
2.「本当に必要な物」がわからずに家を選んでいないか
AIによって自分の好みに合わせたモノを見続けていると、ある錯覚が生まれ始めます。
「みんな、この設備を入れているから正解なんだ」
「この間取りがおしゃれだから、我が家にも絶対必要だ」
気がつけば、画面の向こうの「誰か」が絶賛している仕様やデザインが、
いつの間にか自分にとっても「絶対に譲れない条件」にすり替わってしまうのです。
流行りのファミリークローゼット
開放感のある大きな吹き抜け
グレーを基調としたスタイリッシュな高級キッチン
これらはすべて素晴らしい要素です。
しかし、「本当にあなたの暮らしに必要ですか?」と問われたとき、自信を持って「YES」と言えるでしょうか。SNSで流れてくる情報は、あくまで「他人の暮らしの切り抜き」です。
家族の人数、働き方、休日の過ごし方、家事のルーティン、そして敷地の条件や周囲の環境は、100家族いれば100通りすべて異なります。
他人の「正解」をAI経由で大量に浴び続けた結果、自分たちのライフスタイルに本当に必要な物が見えなくなり、スペックやデザインだけで家を選んでしまう。そんな情報過多による迷子になる方が、今とても増えていると感じます。
3. 自分たちの理想の暮らし
では、AIの誘導から抜け出し、自分たちにとって本当に価値のある家づくりをするにはどうすればいいのでしょうか。
大切なのは、「情報のインプット」を一度止めて、「自分たちの暮らしのアウトプット」に目を向けることです。
・朝起きてから夜寝るまで、どんな時間に幸せを感じるか
・今の住まいで、何にストレスを感じているか
・10年後、20年後、子どもたちが巣立った後にどんな夫婦生活を送りたいか
家づくりとは、最新の設備をパズルのように組み合わせる作業ではありません。
「どんな時間を過ごしたいか」という、目に見えない豊かさを形にする作業です。
実際に私たちも設計プランを書く際は、数ページのアンケートを記入いただきます。
その中には、
・希望の間取り(子供部屋や和室、洗面の数など)
・家族団欒の過ごし方
・今の生活で不便を感じていること
などをご夫婦で話し合っていただき、それを打合せ時にヒアリングして更に深堀する。
そうして頂いた情報と土地を照らし合わせながら、理想の暮らしをご提案しています。
もちろん理想の暮らしを手に入れる方法は他にもありますが、しっかり相談できる工務店と家づくりを進めて頂くことが、より楽しく住み続けることが出来ると思いますので、ご参考ください。
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経営企画 阿部 誠史
YUKi-NOiEの経営企画、経理を担当しています。お客様に寄り添い、つながりを大切にしたお付き合いを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間41分47秒です。ロードバイク、トライアスロンに向けて挑戦中。
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