自然素材は短所だらけ

自然素材というと、
　無垢のフローリング
　壁漆喰
　塗り壁
など色々あります。

私たちの家づくりも基本的に自然素材を使ったものでご提案しております。
その中でいつもお伝えする内容として、

［長所］
・無垢材は呼吸をしているため湿気を吸放出する
・個性が異なるため木目が異なる
・人工的な化学物質を含んでいない
・経年変化を楽しめる

という長所に対して、長所が短所という内容で

［短所］
・1本ずつ木目、柄、色が異なり、工業製品のように同じものはない
・収縮をするため隙間が生じる
・木の節がある
・割れやねじれが生じる
・ひび割れの恐れがある

このようなこともしっかりお伝えしています。
そして、ご理解を頂いた上で、設計施工を進めさせて頂いています。

賃貸アパート、マンションのほとんどが工業製品でできた建物ばかりですので、
最近の方は自然素材に馴染みがありません。
そのため、
　割れた！
　隙間が！
　どうしたらいいの！
と、ちょっとした変化へでも不安になってしまうことも…

自然素材にはこのような短所（デメリット）をしっかり理解した上で、ぜひご採用ください。
また、理解はしたけど、お友達や親、親戚が遊びに来た際に
　割れてる！
　隙間！
　大丈夫！？
と言われてしまうと、不安になってしまいます…
このような一面的で無責任な評価に揺れない本物の価値を持って頂きたいなと思っています。

しかし自然素材には、工業製品にはないそれ以上の価値があります。
・体に害を及ぼす物質が使われていない
・天然木特有の香り（フィトンチッド）による健康効果
・サステナビリティ
　　木を使う＝植林で山を守る
　　地球温暖化の防止
　　解体時も多くの建材が土に還る
・経年変化は趣や味わい深さがある（劣化とは違う）

物事には一長一短があり、それは家づくりでも同じです。
手触り、足触り、匂い、経年変化、など
それが本物の良さだと思いますので、ぜひ見学会などで体感して頂きたいです。