前回「自然の力を日常生活に取り込む①」
にて現代人には、健全なメンタルを保つ為に必要な3要素である
- ドライブ・・・喜びや快楽といったポジティブな感情
- スレット・・・不安や警戒といったネガティブな感情
- コンテントメント・・・安らぎや親切心といったポジティブな感情
の内、コンテントメントが不足しているというお話をさせて頂きました。
「自然の力を日常生活に取り込む①」はこちらをご覧ください。
その対策として、日常生活の中で【木の力】=【自然の力】を取り入れることで、コンテントメントを高めることができるので、その手法の一つとして<フィトンチッド(自然の香り)>をご紹介しました。
この<フィトンチッド>について、今回は深堀します。
フィトンチッドは、医科学的に心身を深いリラクゼーションに導く効果が明らかになっていますが、自然の香りにも大きく2種類に分けることができます。
1つ目の香りはテルペン類の香りです。
テルペン類の中でも種類があり、松・ヒノキ・スギなど多くの針葉樹に含まれるの「α-ピネン」と、レモンやミカンなどの柑橘類の果皮に含まれる芳香成分である「リモネン」が挙げられます。
どちらも香料や医薬品の原料として広く使用されています。
テルペン類の香りは脈拍、血圧、コルチゾールを低下させる効果が非常に高く、さらに即効性もあります。それこそ仕事のトラブルなどで頭に血が上っている時などに、ヒノキオイルやラベンダーオイルのようなテルペン類のアロマオイルを嗅ぐと、気持ちを一旦落ち着かせる効果も期待できます。
また、お風呂や寝具の枕元にアロマオイルを撒くと、より深いリラックス効果や睡眠の質の向上が図れます。
科学的に立証されている「α-ピネン」は香りを嗅ぐだけで前頭前野の鎮静化できますが、
ヒノキやスギに触るだけでも効果を得ることができます。木の家はもちろん、マンションにお住まいでも観葉植物にエコスギ(杉チップ)を使うことで手軽に活用できます。
更に別の実験では4日間に渡りヒノキオイルを加湿器やお風呂に入れて、常に香る環境にしたところ、NK細胞(ウイルスやガン細胞を駆除するリンパ球)が20%増加し、疲労感低減効果もあったことが証明されています。
ちなみにテルペン類の効果で血圧が下がるとお話ししましたが、正確には生体調整効果があるため、森に行けば高血圧の人は血圧が下がり、低血圧の人は血圧が上がる為、最高の予防医学とも言われていますので、ぜひお試しください。
2つ目の香りはゲオスミンと呼ばれるもので、イメージは雨上がりの土の香りです。
土の香りは好みもあると思いますが、家庭菜園で土いじりをしていると落ち着くといわれるのがこの要因です。
人間はこのゲオスミンの香りに敏感で、25mプールに数滴たらすだけでも感知できると英国王立科学会でも発表されています。
人がこれほどまでに敏感なのは、放線菌などの土壌菌を身体に取り込むことで、腸内環境や体内の最近バランスを整える効果を得るためです。それこそ一昔前にセレブで流行った土を食べるというのも科学的に立証されているからです。もちろん食べる土は衛生的に問題ない物に限られますが・・・
また土には空気清浄効果もあり、PM2.5やNOx(排ガス)などの微粒子を観葉植物の土や、庭も効果的です。
これまでご説明した<フィトンチッド>について、ぜひ生活に取り入れ、生活の質の向上に
取り組んでみてください。
上記の効果については「木の家」でも十分に発揮されますので、家づくりの参考にしてください。
次回は香り以外にも日常生活の中でも【自然の力】を取り入れる方法である
<サウンドスケープ(音の風景)>、<ヴィジュアルエフェクト(自然の風景)についてご紹介します。
経営企画 阿部
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