木材は唯一国内で生産できる構造材料です。そして木材は柱や梁に加工された後も生き続けます。その地域に建てる住宅には、その地域の気温湿度、年間を通しての気候変化に耐えてきた木材が最も適しています。
木材なら何でも良いという訳ではありません。YUKi-NOiEは大分県で育ち製材される杉材の中でも、山の管理、伐採、製材、加工を一貫して行い、杉の本来の色や香りを損なわない乾燥方法を用いるトライ・ウッド社の津江杉を構造材や仕上げ材に用いています。
60年生以上の丸太を井桁に組み、風通しのよい場所で約1年、太陽と風の力で乾燥させます。製材してから更に3〜4ヶ月、直射日光の当たらない場所で養生します。窯を用いて人工的に乾燥される材に比べて、杉本来の優しい色と香りが保たれます。
森から伐り出された樹は約1年以上の自然乾燥を経て、人の目を使って1本1本のクセを見極めながら適正に製材、加工されます。外皮はバークとして肥料や土と一緒に山に還されてまた新たな樹を育てる力になります。
木材以外の素材も、人と環境に優しく木材と相性の良い素材を選定しています。
断熱材
新聞紙が原料のセルロースファイバー断熱材。湿度を調整する吸放湿特性を持ち、気密・遮音性にも優れています。
塗り壁
南九州の台地でとれる「シラス」を主原料とした塗り壁を、内壁や外壁に用います。100%天然由来で、調湿・消臭効果があります。
塗料
オスモカラーや蜜蝋ワックスなど、木部には木材の呼吸を妨げない自然由来の塗料を出来るだけ用いています。