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家づくりのこと

間接照明は飾り?

お住まいの照明計画の際によく話題に出るのが「間接照明」。建築化照明とも言われますが、よく空間演出のために付加的に設置されるという印象が強いように感じられます。しかし、設置方法次第では空間のベースランプとして、タスク照明(作業灯)としても十分に機能します。

事例①『LDKのベースランプとして用いたケース』

引込障子の鴨居上部に間接照明を設けてベースランプとしています。これは一般的にもよく用いられている方法です。

こちらのお住まいは化粧梁の上部と和室への上がり框の下に間接照明を設置しております。間接照明にてベースとなる明るさを確保し、ダイニング・キッチンとリビングのソファ上部にのみタスク照明(作業用照明)を設けています。

間仕切戸の鴨居に間接照明を設置することもあります。しかし、この場合は鴨居の補強が必要となります。こちらのお住まいですは鉄製Lアングルで補強をしております。

 

事例②『キッチンの作業灯として用いたケース』

YUKi-NOiEではよく用いる方法です。どうしてもキッチンは開口部が無い場合や、北側の日差しが入りづらい場所に設けられることが多いです。そんな時に間接照明を利用した作業灯は有効です。作業面が全体的に明るくなり、作業がし易く、気分的にも良いです。

また、アイランドキッチンの場合でも、調味料置場を兼ねた「ニッチ」を設け、そこに間接照明を設置しております。手元ダイレクトに照らしてくれます。

 

事例③『洗面化粧鏡の作業灯として用いたケース』

 

こちらは化粧鏡や化粧鏡収納にタスク照明(作業灯)として設けた事例です。店舗などでもよく用いられる方法で、YUKi-NOiEで作成するオリジナル化粧鏡収納のほとんどに採用されています。ただ、住まい手様によっては少し暗いと感じられる方もいらっしゃいますので、計画の際には注意が必要です。

 

以上です。間接照明と言っても演出用としてだけではなく、やり方次第では様々な用途に活用できます。また、光源が直接見えないので眩しくなく、なんとなく落ち着くというお話もよく伺います。これからお住まいづくりをお考えの方は是非、ご一考ください。

設計 幸 康史

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