現在、豊後大野市の清川村にて山門の改修工事を行っています。
GWが明けてから始まった工事もお盆を前にいよいよ大詰めです。
今回は改修工事の大まかな流れを前半、後半に分けて紹介したいと思います。
まずは、瓦の撤去です。瓦職人さんによって一枚づつ丁寧に撤去していきます。
屋根の野地板を剥がして、構造体以外の部材を取り外していきます。
屋根の重量を軽くなったところで、地盤沈下によって傾きを修正します。
作業の流れとしては、ジャッキアップをして山門を持ち上げ 足元の礎石の高さを揃え、ゆっくり山門を下ろします。
そうすることで、前傾になっていた山門をまっすぐ立ちあげます。
それから、側板や方立などの材料を取替ます。
ここで、大工さんの作業は一旦お休みです。
ここから灰汁洗いの工程に入りました。
灰汁洗いとはアルカリ性の洗剤と染み抜きと中和反応によって長年蓄積された木材の汚れを取り除く方法です。
側板を入れて、洗いを行う前と後での比較です。
木材の本来の表情がよくわかります。これから屋根回りの工事へと入っていきます。
後半の工事についてはまた改めて書きたいと思います。
設計・企画 清家奈夏