先日、プライベートで広島県に行ってきました。
今回はその中の、広島市環境中工場を紹介したいと思います。
この建物は建築家 谷口吉生氏が設計した広島市のごみ焼却場です。
三角州の先端部分で、広島平和記念公園から広島湾にまっすぐ伸びる軸線上に位置しています。
ガラスの通路からは工場内部の様子をみることが出来ます。
実際に稼働している施設とは思えないほど、美しく、クリアな空間でした。
通路を抜けると、広島湾を見渡すことが出来る展望デッキにつながります。
そして、来た通路を引き返し、エントランスに戻ると目の前には市街地が広がります。
一連の見学の中で、広島の循環を体験しているようでした。
工場としての機能を果たすだけでなく、役割を表しているそんな建物でした。
平日であれば、事前予約で工場内部を見学することが出来るそうです。
メジャーなスポットではないけれど、広島のことを別の観点から知ることが出来る場所だと思います。
設計・企画 清家奈夏