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「窓」と「間戸」

日本の伝統的な建物は、木で造られています。レンガや石で壁をがっちり造る西洋のものと違い、骨組みは柱と梁でできているので、柱と柱の間を、戸や壁にしています。ここに開口部を設ける場合は壁を設けず柱と柱の間を全てを「マド」としていました。つまり間の中に戸を作るので「間戸」となります。 それに対して西洋建築に見られる「マド」は必要な大きさ、必要な数の開口を設ける(特に住宅については)といった感じで、現在の住宅建築によく設けられている「窓」と近いように思います。             「間戸」と「窓」どちらが良い、悪いとはひとえには言えませんが、夏場は「間戸」の方が涼しく過ごせそうな気がします。 それになんとなく解放感が落ち着く気がします。 ただ、冬の寒さを考えると障子というわけにはいきませんから、現代的な「窓」はこんな感じになるのでしょうか?             「マド」一つ取っても奥が深いですね。 企画・設計部 幸 康史
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