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国産の無垢材にも違いがある

一口に国産の無垢材と言っても、実は違いがあります。

木材

当然、木の種類も複数あり、
構造材でよく採用されるのが
・スギ
・ヒノキ
・カラマツ
フローリング材で良く採用されるのが
・スギ
・ヒノキ
・ナラ
ですが、費用の観点からスギが多く採用されています。
YUKi-NOiEでも大分県産の『津江杉』を採用しております。

ただ、ここで論点にしたいのが木の種類ではなく、同じ国産のスギでも木の持つ性能に違いが生まれるということです。
その要因となるのが乾燥方法です。

乾燥方法には人工乾燥と天然乾燥があります。それぞれの特徴は

<人工乾燥>
・専用の設備で木材の専用の設備を使って強制的に木材の含水率を下げる
   ※含水率が一定値以下になると強度があがり、木材として使用できる
・伐採から最短で3日、長い場合でも1ヶ月程度で出荷
・乾燥期間中は温湿度管理が徹底されているので、安定して供給できる

<天然乾燥>
・機械を使用せずに自然風や日射熱でじっくりと木材の含水率を下げる
・伐採から出荷まで1年以上と長い期間
・乾燥具合が1本づつ異なるので、管理に手間がかかり、大量出荷は難しい

YUKi-NOiEの無垢材は<天然乾燥>の材料を使用していますが、
大手ハウスメーカーで無垢材を掲げている会社は沢山あり、その殆どが<人工乾燥>です。

特徴にもある通り<人工乾燥>は大量生産に向いているので、大手ハウスメーカーのように年間1000棟以上も建てようとすると、伐採から1年以上も時間を掛けていられませんので、当然<人工乾燥>を採用するしかありません。
(特注での自然乾燥は別です)

しかし、その人工乾燥には大きなデメリットがあります。
それは、
・高温乾燥させると、木の香り/ツヤが失われ、色合いが損なわれる
・木の細胞壁が損傷し、施工後の調湿性が低下する
・内部割れが発生する

家づくりで無垢材を採用したい方は、
 見た目の木の温かさ/ぬくもり
 木の香り
 調湿効果
 肌触り/柔らかさ
 工業製品ではないのでアレルギーのリスクが低い(シックハウス症候群など)
 SDGs/山森を守る
などを理由にされている方が多いと思います。

その観点から見ると、木の香りや調湿効果が損なわれているのは問題に感じます。
また内部割れについては、目視できないところで家が傷んでいるという事になります。

割れについては、<天然乾燥>でも発生しますが、内容が異なります。
<天然乾燥>での割れは、表面割れです。
住み始めて数年でも表面割れは発生することがありますが、木材としての強度では全く問題ありません。
なぜなら<天然乾燥>は長期間による乾燥で木材の中心部までしっかり含水率が下がっているので、中まで割れることは殆どありません。

一方で<人工乾燥>の場合は、短時間で木材の含水率を強制的に下げる影響で、外側は含水率が下がっても、中心部は外側よりも含水率が高くなってしまいます。
その影響で表面上は割れが起きにくいのですが、内部割れして木材の強度が低下してしまいます。
内部割れしたら、すぐ家が倒壊するかといえば、もちろんそんなことはありませんが、地震を何度も経験すると家にダメージが蓄積するので、数十年後には補強が必要という事にもなりかねません。

YUKi-NOiEで採用する木材は<天然乾燥>されており、
製材の際は1本1本含水率を確認しているので、安心して構造材に使用させて頂いています。
フローリングでも使用しているので、木の香りもあり、調湿性能も高いです。

憧れのマイホームを建てるなら末永く住みたいですが、ハウスメーカーの50年や60年保証があるから良い住宅と思うのは安易かもしれません。
せっかく建てるなら、良いモノを使って家づくりするのはいかがでしょうか。

木材

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経営企画 阿部 誠史

YUKi-NOiEの経営企画、経理を担当しています。お客様に寄り添い、つながりを大切にしたお付き合いを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間41分54秒です。ロードバイク、トライアスロンに向けて挑戦中。

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