loading

BLOG

家づくりのこと

塗り壁は見た目だけじゃない!健康に大切な効能

薩摩中霧島壁

家づくりで迷うところの一つに内装の壁材があります。
一般的なアパート・マンションでは壁紙・クロスが使用されています。

ちなみにそれぞれの違いは
[壁紙]紙やビニール
[クロス]布やビニール
を素材としており、種類も非常に豊富なため、模様替えしたいと思えばガラリと雰囲気を変えることもできます。

対して、最近人気なのが珪藻土や漆喰などの塗り壁です。
塗り壁は落ち着いた色合いで、おしゃれな和モダンの雰囲気にもピッタリです。

今回はそんな塗り壁についてご紹介します。

■目 次

①塗り壁のメリット

②塗り壁のデメリット 

③上位互換? 薩摩中霧島壁


ここではまず、塗り壁のメリット/デメリットを見ていきましょう。

①塗り壁のメリット

●調湿性
特に珪藻土には無数の穴が開いており、湿度が高いときには空気中の余分な水分を吸収、湿度が低いときには水分を放出し、室内の湿度を一定に保つ働きがあります。
湿度が高いと人は病気になりやすいので、健康に配慮した家づくりができます。

●消臭効果
タバコ臭はもちろん、ペット臭の原因であるアンモニアやメチルメルカプタンを吸収してくれます。
特に漆喰はもともと強アルカリの性質があるため、カビや細菌といったニオイのもとを分解する機能があります。
現在でもシックハウス症候群の原因の一つであるホルムアルデヒドなどの化学物質は、家づくりに使用する建材や既製品家具に多少なりと含まれています。この化学物質も塗り壁は吸収してくれるので安心です。

●独特の風合い、手仕事の味わい
クロスなら様々なデザインがありますが、どれも工場で生産された機械的なものばかりです。
その点、塗り壁は職人の手仕事によるコテさばきで、独特の風合いをもつ壁に仕上がります。

●お金を大きく掛けずに修繕できる
特に角などに物をぶつけたら、クロスの場合は破れてしまい、綺麗な修復はクロスを張り直すしかありません。
塗り壁の場合は同様にぶつけて角が欠けたりしますが、同じ材料を準備しておけば、ある程度の補修が出来ます。
※水の配合などあるので、補修する前にお家を建てた建設会社やネットでしっかり調べてから行ってください

②塗り壁のデメリット

●費用(コスト)が高い
量産できる壁紙・クロスは安価に抑えることが出来ますが、自然素材を主原料としているので、比較すると数倍高価なものとなります。
但し、壁すべてを塗り壁にする必要はないので、LDKなど主要な部屋に限定すれば、費用を抑えることも出来ます。

●汚れが気になる
無数の穴から湿気を吸い込むのは良いですが、換気の悪い閉め切った場所ではカビが発生することがあります。
また表面の凹凸にほこりが付着することもあります。
ほこりの掃除はハタキではなく、静電気を起こさず固定電荷でホコリを取るタイプのハンドモップであれば簡単に掃除できます。

●衝撃に弱く、ひび割れする
塗り壁は強度や耐久性が高い素材も多いですが、強い衝撃によって表面が剥がれたり欠けたりすることもあり、補修が必要になる場合があります。

●混ぜる素材で品質が変わる
珪藻土や漆喰の場合、施工しやすいように合成樹脂などの自然素材以外の材料を使用する場合があります。
合成樹脂を多く含まれた珪藻土や漆喰は調湿性や消臭効果が落ちてしまいます。
せっかく家づくりで採用するなら自然素材100%のモノに拘ったほうが良いです。

 

デメリットはあるものの、塗り壁は見た目だけでなく、化学製品のクロスには出せない高機能が充実しているので、是非採用を検討して頂きたいです。

 

③上位互換?薩摩中霧島壁

弊社でも塗り壁で内装仕上げを行いますが、その際に使用する素材は特殊な土「シラス」を使用した薩摩中霧島壁を採用頂いています。

まず「シラス」とは九州南部一帯に厚い地層として分布する細粒の軽石や火山灰のことです。
「シラス」の主成分である珪酸は、除湿剤の主原料でもあるので優れた調湿機能があります。
またシラスに含まれるアルミナはガスの吸着性能が高く、シラス粒子中の空洞にニオイや化学物質の分子を吸着します。
この極めて複雑な構造と成分構成は、人工ではつくることができない素材です。

シラスの構成
これを用いた薩摩中霧島壁は塗り厚が5mmあり、一般的な珪藻土や漆喰の場合は1~2mmと比較して2倍以上の厚みがあるので、調湿性能・消臭効果が高いです。

ホルムアルデヒド  アセトアルデヒド アンモニアメチルメルカプタン

またシラスと同じ火山噴出物はイタリアにもあり、ローマ時代につくられたパンテオン神殿や、古代エジプトのピラミッドにも古代コンクリートの原料として使用され、今もその姿をとどめているほど耐久性があります。
薩摩中霧島壁は着色にも天然の鉱物顔料を使っているので、紫外線に強く、色あせや劣化も少ないです。

更にシラスの成分が、室内のマイナスイオン濃度を高める効果を持っています。
森や緑が沢山ある公園に行くととても気持ちが良いと感じる方も多いと思いますが、シラス材を使うだけで毎日家の中で森林浴に近い効果を得ることが出来るかもしれません。

他にも薩摩中霧島壁ではシラス以外の素材も有害・無害に関わらず一切の化学物質を排除した100%の自然素材で構成されているので、小さいお子様にもより安心して過ごせる家になります。

薩摩中霧島壁

費用については、他の塗り壁材同様に壁紙・クロスと比較すると高いですが、健康で長生きできる生活空間を検討してみてはいかがでしょうか。

-----------------------------

経営企画 阿部 誠史

YUKi-NOiEの経営企画、経理を担当しています。お客様に寄り添い、つながりを大切にしたお付き合いを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間47分58秒です。ロードバイク、トライアスロンに向けて挑戦中。

-----------------------------

YUKi-NOiE 施工事例はこちら

      イベント情報はこちら

      モデルハウス見学はこちら

      インスタグラムはこちら

      YouTubeチャンネルはこちら

YUKiのリノベ インスタグラムはこちら ← ※リノベーションに特化したアカウント作成しました。

pagetop