先日の社内研修旅行の記事の続きです。熊本市内から阿蘇へ移動し、そこでもいくつかの建物に立ち寄りました。
こちらは「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」熊本地震の記憶を後世に伝えるためのミュージアムです。大西麻貴+百田有希の設計によるものです。
敷地の高低差を活かし、屋外と屋内の空間が緩やかに繋がった作者独自の空間性をうまく表現されています。
同年代で、建築家としてご自身の作品をしっかりと作られているのを見ると、私自身も身が引き締まります。
続きまして「阿蘇神社」です。全国に約450社ある「阿蘇神社」の総本社で熊本地震の際に大変な被害を受けました。その後、8年に及ぶ復旧作業により見事に修復されておりました。
中でも倒壊した楼門は元の木材を極力活用し、古材と新材をアラミドロッドという樹脂で補強接続したりと現代の技術を駆使して、見事に修復されております。
最終日の昼食後、最後の見学地として訪れたのが小国にある「喫茶 竹の熊」です。建築家の下川徹氏の設計で、2023年に完成した建物で、田園の中に建ち、田園風景と一体となった景観を作り出している建物です。
檜皮葺きの屋根や水面に置かれた石にそのまま建てられている様は伝統的な技術や材料への探求心や愛情を感じます。
簡単ではありましたが、以上となります。設計者は常にその土地や使い手にとっての最適解を提示することを求められます。その際に発想の源泉となるのはこういった空間体験なのかもしれません。
これを糧により良い建物を設計出来るように励んでいきたいと思います。
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設計 幸 康史
YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。
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