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日々のこと

社内研修、熊本・阿蘇建築巡り〈熊本編〉

平成29年以来となる社内研修旅行に行って参りました。途中にコロナ禍を挟んだこともあり、実に7年ぶりとなります。目的地は熊本、移動の負担を抑えるために貸切バスによる旅となりました。

最初に立ち寄ったのは人吉の青井阿蘇神社、茅葺の社寺建造物としては初めて2008年に国宝指定を受けた建物です。

「人吉様式」と名付けられた神面もさることながら、屋根を支える小屋組みと勾配の急な茅葺屋根の組合わせがなんとも言えないバランスの良さを感じます。

また、隈研吾氏の設計による「青井の社国宝記念館」も同敷地内に建てられており、茅葺屋根をモチーフにしたルーバー屋根と大きなガラス窓との組み合わせが特徴的です。

樹齢400年の杉の倒木を用いた列柱は印象が強過ぎて、少し違和感を覚えました。

続いて訪れたのは安藤忠雄氏の設計による「こども本の森 熊本」

外壁は安藤氏おなじみのコンクリート打放し仕上げ、非常に施工精度も良く、綺麗な仕上がりでした。

内部に入ると壁面一面が全て本棚になっており、温かみもありながらも迫力のあある空間です。職人の手仕事による格子天井も印象的です。

関心させられたのは内装の大半を占める本棚に用いられているシナ積層合板、通常なら無垢材を使って納めてしまいそうな部分も徹底してシナ積層合板で作られており、非常に統一感のある仕上がりとなっています。空調機器を隠している格子やニッチ状になったベンチも全てシナ積層合板で作られています。設計者としても施工者としてもこれには脱帽です。

もちろん熊本ということで、熊本城へも行って参りました。熊本・大分地震の際に崩れた石積みは今もなお普及工事途中でした。

十数年前、まだ結婚する前に妻と訪れた時にはその当時復元されたばかりの「本丸御殿」にばかり目を奪われてましたが、改めて天守閣を眺めてみると2棟が一体となった構成が非常にバランスが良く、大阪城のような塔に近いような造形と違い非常に安定感のある印象を受けました。

ここ最近はゆっくりと建築物を見学する機会が少なかったので、久々に建築学生の時の気分に戻ることができました。

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設計 幸 康史

YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。

趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。

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