先日ご紹介させて頂きました『庭のある暮らし』。今日はその実例をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。様々な敷地条件やライフスタイルにより、最適なお庭の形は変わってきます。事前にしっかりと計画しおくことが大切です。今後のお住いづくりの参考にして頂ければ幸いです。
事例①『中庭のある暮らし』
別府市内の狭小・旗竿型の土地に建つお住まいです。周囲を5階建てのアパートや住宅に囲まれており、そして土地の面積が40坪程度しかないため、まとまった面積の庭を設けることが難しい状況でした。更に１台分の駐車スペースも敷地内に確保しなければならず、更に庭を設ける面積は限られておりました。
そこで考えたのが通称『通り庭』と言う、駐車所、玄関アプローチ、庭が一体となった屋外空間を囲うように建物を配置するという計画です。こうすることがで密集した市街地においても採光や通風を確保することができ、そして周囲からの視線を気にせず開放できる庭空間を作ることができます。
別府市のような比較的、密集した住宅地にはおススメのプランです。
事例②『デッキ庭のある暮らし』
こちらも別府市内の密集した住宅地に建つお住まいです。『扇型』の特殊な敷地形状に加え、『風致地区』に属しているため敷地境界線から1ｍ以上建物を離して建設しなければならず、建てられる面積も通常よりも小さく制限されています。
限られた敷地と状況を活かし、庭空間を確保するため、建物を『へ』の字型の平面形状としました。更に限られた庭空間を最大限活用するために、大半をウッドデッキにし、室内の延長として利用できるようしました。
お庭の面積がそれほど広く取れない場合は土の庭に囚われず、ウッドデッキ中心とすることで、室内との繋がりを強く持った屋外空間として活用することが可能になります。
事例③『芝生庭のある暮らし』
畑に囲まれた開けた土地に建つ平屋建てのお住いです。敷地もかなり広くゆとりがあったこともあり、道路側は駐車スペースとアプローチを中心とした外構とし、建物を隔てて反対側を全面芝生貼りの庭としました。
隣地は田んぼや畑なので、目隠し塀は設けず、行き来だけを隔てる程度の手摺が採用されています。リビングに面して広い開口部も設けております。
全面芝生貼りと聞くと、日頃のメンテナンスに不安を感じる方もいるかもしれませんが、平らな庭であれば手押し式の芝刈機で刈ることができるので、思ったほど手を取られません。
事例④『展望庭のある暮らし』
こちらは大分市内の斜面地に建つお住まいです。敷地内に最大1.4ｍの高低差があり、尚且つ周辺も斜面になっています。斜面地に建つお住まいの場合、「眺望が開けている」、「日当りが良い」、「隣家との視線が合いづらい」などのメリットがある反面、「転落防止のためのフェンスが必要」、「屋内の床と庭の高低差が大きくなる」などのデメリットもあります。
そこでこちらのお住いでは建物内部の床をスキップフロアの構成にして、出来る限り敷地自体の高低差に床レベルを合わせるように計画し、地面と床面の段差が大きくならないようにしております。
そしてポイントなのはウッドデッキの計画です。こちらのお住いではお庭全体にフェンスを設けることはせず、植栽を植えれる程度の余白を残し、可能な限りお庭いっぱいにウッドデッキを作りました。そしてウッドデッキ自体に落下防止用の手摺を設けることで、お庭にフェンスは設けない計画としました。
更にウッドデッキを囲むように植栽を配置することで、周囲からの視線をやんわりと遮る計画としてます。大分市や別府市のような住宅が密集しているエリアでのお住まいづくりには重要な工夫です。
事例⑤『和風庭のある暮らし』
こちらは新築ではなく、リノベーションの事例です。玄関の位置を変更し、それに伴って外装とお庭をリフォームしました。元々もお庭があってお手入れするのが楽しみだったというお客様のために、駐車スペースを広げつつもお庭の空間もしっかりと確保してます。
格子戸や竹を用いることにより、日本的な落ち着いた雰囲気を演出しました。
実例紹介は以上となります。このように住まわれる方のライフスタイルや敷地条件によりお庭も様々な作り方になっていきます。更に言うとお庭の作り方によって建物の作り方も変わってくることもあります。お住まいづくりをお考えの方はお庭の使い方についてもある程度考えておいた方が良いかと思います。
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経営企画 阿部 誠史
YUKi-NOiEの経営企画、経理を担当しています。お客様に寄り添い、つながりを大切にしたお付き合いを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間47分58秒です。ロードバイク、トライアスロンに向けて挑戦中。
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