最近では、コンパクトで良いから平屋を建てたいという方が増えてきている気がします。
面積は20~25坪程度で、ご夫婦の終の棲家として、若いご夫婦のこれからのお住まいとして等様々です。
しかしながら、本当にそんなにコンパクトなお住まいで快適なのでしょうか?収納スペースは足りるのでしょうか??
いくつかの事例を見ながら、コンパクトな平屋を作る際のポイント、注意点について確認していきたいと思います。
事例①『ぐるぐる回れるコンパクトな平屋』
延床面積:19坪、世帯人数:2人
ご夫婦のための終の棲家です。もっとも特徴的なのは廊下がほぼ「0」で、建物の中心に置かれた収納空間を中心にLDK、2つの寝室、ウォークインクローゼット通り抜けながら回遊できるというところです。
廊下をほぼ「0」にすることで、2LDKを19坪にまとめることができ、LDKも17帖程の広さも確保できました。
周辺を高層の建物に囲まれているため、天窓を設けて採光を確保しているのもポイントです。
事例②『土間のある家』
延床面積:19坪、世帯人数:2人、ガレージ屋根付き
こちらのお住まいもご夫婦のための終の棲家です。自然豊かな環境の中で、ご趣味や家庭菜園を楽しみにながら暮らせるようにということを大切に作られたお住まいです。
外観としては汚れの付きづらいガルバリウム鋼板を中心として、いつも目に触れる土間や玄関の周辺にのみ板張りを用いました。
間取りの特長としては、接客室や趣味室を兼ねた広い土間玄関とほぼワンルームとして使える空間構成です。
LDKと寝室が隣接し、そこを扉で仕切るようにすることで、普段は開け放ってワンルーム状態に、必要に応じて閉じて見せなく出来るようにしております。
天井は屋根勾配に合わせた勾配天井にし、面積以上の解放感を持たせています。
こちらのお住まいについてはホームページ内の施工事例にてご紹介させて頂いてますので、是非そちらもご覧ください。
施工事例『土間のある平屋』 ⇒ こちら
事例③『三角屋根の平屋』
延床面積:27坪、世帯人数:3人
こちらは少し広めの27坪、ご夫婦とお子様のためのお住まいです。主寝室、ウォークインクローゼット、子ども室×2、客間の4LDKと部屋数多めの構成です。
天井が高く、開放的なLDKを中心に各部屋へアクセスする動線計画となっております。
面積を抑えるための工夫として、ロフトや小屋裏部屋をベットや趣味室として活用しています。
こちらのお住まいについてはホームページ内の施工事例にてご紹介させて頂いてますので、是非そちらもご覧ください。
施工事例『三角屋根の平屋』 ⇒ こちら
以上の事例やこれまでの経験から、コンパクトな平屋を造るには以下の点に注意が必要と思います。
コンパクトな平屋を造るための注意点
・廊下はできるだけ作らない。
・LDKは勾配天井にして広さを演出。
・足りない収納空間はロフトや小屋裏部屋で確保する。
・部屋数を少なくして面積を抑える。
以上です。これからお住まいづくり、特に平屋建てをご検討の方は是非、参考にしていただけると幸いです。
設計 幸 康史
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