loading

BLOG

家づくりのこと

浮造りで木の質感を楽しむ

浮造り仕上げってご存じですか?

浮造りとは木目の柔らかい部分を磨いてへこませる事により、堅い部分の木目(木材の年輪)を浮き出させるよう表面に凹凸を付ける加工技術のことです。
これにより立体感が生まれ、木自身の持っている美しい素材感・風合いを際立たせた仕上がりになります。

これは昔からある技術で、古来にはカヤなどの茎を筒状に束ね、麻紐で固く縛った手道具(元々はこの道具のことを「浮造り」と呼ぶ)を用いて木の表面を磨いてこの独特の仕上げが施されていました。
こういった職人の細やかな技術を、機械で加工できるようになっているのは凄いなと感じます。

無垢フローリングの最大の魅力は、なんといってもその「質感」ですが、浮造り仕上げにすることで更に「質感」が際立ちます!
自然素材の家

浮造り

浮造りは質感以外にもメリットがあります。

まずは滑り止めの役割です。
一般的なフローリングの場合、表面をワックスで仕上げしていますが、ワックスの滑り止めの効果が劣化して、滑りやすくなることもあります。
その点、浮造りの場合はワックスなどの定期的なお手入れをしなくても効果は続くので、素足で歩くと肌触りが気持ちよく、小さなお子さんやお年寄りにも安心です。
もちろん走り回るお子さんには注意が必要ですが…(慢心厳禁!)

また木の香りも増すのでリラックス効果も期待でき、細かいスリきずや凹み、汚れが目立ちにくいです。
更に時間とともに色合いや風合いが変化していく「経年変化」も良さの一つです。
浮造り加工を施した床は、年月を重ねるごとに凹凸がより際立ち、独特の存在感を増していきます。
最初は明るい色合いだった床が、次第に深みのある落ち着いた表情に変わっていく過程も楽しめます。


浮造り仕上げは伝統的な加工技術です。
浮造りは神社や寺などの古建築でも多く見受けられ、障子などの和の空間にもピッタリです。
障子

家は建てたら終わりではなく、そこから長い年月を過ごすことが本来の目的です。
その年月を重ねることで、より味わい深くなる『浮造り』。
興味あれば是非ご参考ください。

-----------------------------

経営企画 阿部 誠史

YUKi-NOiEの経営企画、経理を担当しています。お客様に寄り添い、つながりを大切にしたお付き合いを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間41分54秒です。ロードバイク、トライアスロンに向けて挑戦中。

-----------------------------

YUKi-NOiE 施工事例はこちら

      イベント情報はこちら

      モデルハウス見学はこちら

      インスタグラムはこちら

      YouTubeチャンネルはこちら

YUKiのリノベ インスタグラムはこちら

pagetop