家は小さくても豊かになる

一般的には家づくりは大きい方が豊かになります。
・子供は今は１人だけど、将来３人ほしいから子供部屋を３つ
・いつ来客が来てもいいように客間がほしい
・テレワーク用に書斎をつくろう
など、色んな要望を詰め込もうとすると、当然家は大きくなっていきます。

これと比較すると、「家は小さくても豊かになる」とは、相反するように聞こえてしまいます。

大は小を兼ねる。
という言葉がありますので、私たちは小さいころから自然とこのような価値に触れています。
確かに、同じ条件で同じ内容であれば、大きいこともいいかもしれません。

しかし、住まいの場合、建設費（コスト）が付いて回ります。
コストを抑えようと思うと
・使う材料の質を落とす
・建物を小さくする
・数を減らす（部屋、窓、設備など）
など様々ありますが、これらを性能面を含めて比較するのはかなり難しいです。

例えば最近注目されている気密性。
気密性（C値）を高める（C値が低いほど気密性が高い）には窓の数を減らすことが手っ取り早いですが、C値が0.1違うからと言って、室温が体感で分かるほど変化することはありません。
もっと言えば、気密性が高いということは空気の循環機能が低くなり、息苦しく感じたり、ハウスダストが溜まりやすいなどの健康リスクを負う可能性もあるので、正しい見極めも必要です。

建設会社もたくさんありますが、それぞれの会社によって
使っている材料も違えば、
施工方法も変わり、
抱えている大工さんや職人さんの腕も異なります。
これらの内容はネットにあふれる知識だけでは判断できないので、一概に良し悪しで比較出来ません。
比較できないからこそ安易にコストで比較してしまいます。

あそこは高い。
あそこは安い。と。

高いには高い理由がありますし、安いには安い理由があります。

しかしそのような比較ではなく、本当に大切なことは
・ご家族でどのような暮らしをしたいのか
・どのような家を建てたいのか
それを叶えてくれる建設会社を見つけご自身のコストに見合う提案をしてもらうことです。

みなさんの要望も多ければ高くなりますし、要望が少なければコストは抑えられます。
建物の大きさではなく、豊かな家族の暮らしのために、住まいの計画を進めてみてください。

ちなみに便利なところに住みたい方は、戸建てに拘らず、立地の良いマンションを購入してリノベーションするという方法もおすすめです。
マンションリノベは家の広さの自由度はなくなりますが、土地購入＋新築よりも安価に抑えられる場合があります。
またマンションであっても無垢材を多く取り入れた、木のぬくもりを感じる家づくりもありますので是非ご検討ください。

施工事例：マンションリノベ