家の間取りや内装を考える際に、最も重要視されるのがリビングです。
庭が一望できるところに、南側の一番日当たりが良いところに等々。
もちろんリビングは家族が揃って団欒できる場所なので、こだわりたいところです。
しかしキッチンはどうでしょう？
水廻りからの動線やリビングとの位置関係から必然的に決まってくることがほとんどです。
特に大手メーカーなどは工数削減、効率化を目的にある程度プランが決まっていて自由度が低いというお話もよく耳にします。
その結果、あまり大きな窓を設けることや日当たりの良い場所に設けることは中々難しいです。
しかしながらキッチンは一日の中で最も長い時間使用される家事空間です。
キッチンが快適になれば家事作業の大半が快適になると言っても過言ではありません。
そんな明るくて使いやすいキッチンにするために工夫やアイデアを事例と一緒にご紹介していきます。
■目 次
事例①『照明計画を工夫する』
事例②『おもてなしカウンターキッチン』
事例③『ダイニングテーブルと一体でつくる』
事例④『高窓を設けて自然光を取り入れる』
まとめ
事例①『照明計画を工夫する』
こちらのお住まいでは、キッチンを明るくするために吊戸収納に間接照明を設けています。
大きな窓はありませんが、間接照明を作業灯にすることで手元が明るく、調理や片付けが行いやすい空間となっています。
また、レンジフードを壁埋込のタイプ（スリムハイキⅡ）を採用しているため、非常にスッキリとした空間になっています。視界を邪魔することなく、視線がリビングに抜けるので家族とのコミュニケーションも取りやすいですね。
事例②『おもてなしカウンターキッチン』
こちらは一般的なキッチンの大きさや形状にとらわれず、見た目の美しさや調理の行い易さを追求したキッチンです。
どうしてもキッチンが大きくなってしまうため、ダイニングテーブルは設置せず、対面のカウンターを設けています。
また、キッチンの手元を目立たなくするために、キッチンの床を通常の床より低くしています。
一段下がることでカウンターに座っている人と視線の高さも合い、会話が弾みそうです。
料理をしながら会話も楽しめる、気分が上がるキッチンです。
事例③『ダイニングテーブルと一体でつくる』
こちらのキッチンはダイニングテーブルとキッチンを一体化することでキッチンをお住まいの中心に据えたデザインとなっています。
空間演出のために設けた背面収納内のアクセントウォールと間接照明もポイントの一つです。
事例④『高窓を設けて自然光を取り入れる』
こちらのキッチンはハイサイドライト（高窓）を設けて上部からの採光を確保しています。
吹抜け空間を活用して大きめの窓にすることで、キッチンだけでなくLDK一体を明るく開放的な空間にしています。
またアイランド型のキッチンは行き止まりがなく回遊出来るので、家族や友人など大人数で料理をしても、作業がしやすいといったメリットがあります。
さらにシンクとコンロの配置をアイランドと背面にそれぞれ分かれていると移動が振り返るだけになり、作業効率がグンと上がります◎
表側には開き扉をつけてリビングからも物を取り出せるように、側面はお気に入りの本やレシピ本などを飾れるブックラックを設けています。どこに何を仕舞うか事前に決めておくと、収納するものや大きさに合わせて計画できて使い勝手の良いキッチンになります。
まとめ
このように明るさや使い易さからキッチンを考えると形や場所、照明計画は十人十色です。
まずはキッチンをＬ型／Ｉ型にするか、アイランドにするか、Ⅱ型にするか。
そこにリビングとのつながりなど間取りに合わせた形で、光の取り入れ方や照明の配置、動線計画や収納の工夫など、上手に組み合わせることでキッチンがより快適な空間になると思います。
忙しい日常の中でも快適で使いやすいキッチンがあると、料理をする時間がさらに楽しく、効率的になりそうです。
キッチン自体は大手メーカーのシステムキッチンや、弊社のような造作キッチンも良いですが、それに合わせて家事動線・照明計画をしっかり提案できるハウスメーカー、工務店に相談してみてはいかがでしょうか。
これから家づくりをお考えの方は是非ご一考ください。
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設計 幸 康史
YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。
趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。
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