お住まいの窓の目隠しと言えばカーテンと考えがちです。
カーテンも最近では高機能の製品も増えており、特に寝室では遮光性・防音性の高いカーテンを選ばれる方も多いと思います。

しかし、実は窓の目隠しには他にも様々な方法があります。
昔ながらの障子、その他にも格子、ブラインドなど。
それぞれにメリット、デメリットがあり、また設置の方法次第で暮らし心地も大きく異なります。
特徴や利点、欠点を理解することで、暮らしやお住まいの環境に適した選択ができるかと思います。

今回はカーテン、ブラインド、格子戸、障子についてそれぞれ紹介していきます。

■目　次

①カーテン

②ブラインド 

③格子戸 

④障子 

 

①カーテン

最も多く用いられており、価格も安価な製品から高価な製品まで多種多様となっており、デザインのバリエーションも豊富です。素材も布製やポリエステルなどたくさんの種類から選ぶことができます。

カーテンのメリット
・カラーやデザインのバリエーションが豊富。
・自然素材の布からポリエステルなど素材のバリエーションが豊富。
・価格帯もコストに合わせて選べる。
・洗濯や模様替えが容易にできる。
・厚手のカーテンは断熱効果があるので、夏は日差しを遮り、冬は冷気を防ぐ。
・音を吸収し、防音効果がある。

カーテンのデメリット
・常に窓の脇にあるため、窓が小さく感じることがある。
・窓から飛び出ているので、部屋が狭く感じることがある。
・閉めた状態で、通風ができない。
・ほこりや汚れがつきやすいため、定期的な洗濯が必要。
　大きめのカーテンは取り外しや再設置の手間が必要となる。
・素材によっては紫外線や経年劣化によって色褪せや生地の劣化が生じる。
　定期的な交換が必要になる場合がある。

②ブラインド

木製やアルミ製のものなどのバリエーションがあり、閉めた状態で光の入り方を調整することができるのが特徴です。

ブラインドのメリット
・カラーバリエーションが豊富。
・閉めた状態で通風ができる。
・光の入り方を自由に調整できる。
　直射日光を避けつつ、自然光を取り入れることが可能。
・シンプルでモダンなデザインが多く、現代的なインテリアに適している。

ブラインドのデメリット
・埃がたまりやすいので、掃除に手間が掛かる。
・木製のものは比較的コスト高になりやすい。
・スラットの隙間から熱が逃げやすいため、断熱効果はカーテンに比べて劣る。
・安価なブラインドはスラットが曲がったり破損しやすい場合がある。

③格子戸

こちらは木製の格子戸です。
遮光性は低いですが、デザイン性が高く非常に人気があります。

 

格子戸のメリット
・デザイン性が高く、木材の質感やデザインが自然な温かみを感じられる。
　人気の和モダンタイプの住宅にも相性が良い。
・プランニング次第では開放時に全開放することが可能。
・防犯性能向上につながる。
・格子構造により、風通しが良く、室内の空気を循環できる。
・外からの視線を遮りつつ、内部のプライバシーを保護することができる。

格子のデメリット
・受注生産になるのでコスト高になる。
・日中は良いが、夜になると室内が見えてしまう。

④障子

昔から日本人に親しまれている障子です。
和風な美しさがありますが、組子のデザインや開放方法の工夫で、現代の暮らしでも十分に活用できます。

障子のメリット
・光を柔らかく拡散させるため、障子特有のやわらかい採光が魅力。
　部屋全体が温かい雰囲気になる。
・組子のデザインや使用する和紙の種類により様々なバリエーションが作れる。
・紙の貼り換えが容易にできる。
・軽量で開閉が容易のため扱いやすく、必要に応じて簡単に取り外しや交換ができる。

障子のデメリット
・遮光性が低い。
・断熱効果や防音効果が低い。
・全開放できない場合、窓の半分は障子が残ってしまう。
・和紙の場合は破れやすく、特にペットや小さな子供がいる家庭では破損のリスクが高い。
　頻繁に修理や交換が必要になる場合がある。

以上です。
それぞれの特徴を理解し、ライフスタイルやお部屋の用途に適したものを選べると良いなと思います。
その他にもプリーツスクリーンやロールスクリーンなどもありますが、またの機会にご紹介させて頂きます。

これからお住まいづくりをお考えの方は是非、ご一考ください。

 

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設計　幸　康史

YUKi-NOiEの設計を担当しています。お客様のご希望はもちろん、建物の建つ敷地の特性を活かした住まいづくりを心がけております。

趣味はマラソン、自己ベストは2時間52分42秒です。

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